ソネット社
- ソネット杜は1977年ドイツに設立されたオーガニック洗浄剤の先駆者です。社名ソネットは、フランス語のsavonnette(化粧用の小さな石けん)にちなんでつけられました。ソネット杜の製品は現在、オーガニック先進国ドイツで約2500の店舗にて取り扱いがあり、世界30カ国で販売されています。本杜はドイツ南部、豊かな水をたたえたボーデン湖の近くのデッゲンハオゼルタールにあります。工場のすぐ隣にはレーベンホーフのキャンプヒル(精神的なハンディキャップを持つ人々と健常者がともに働き、ともに生活をしているコミュニティー)があり、ハンディキャップを持つ人々が目常のワークとして協働しています。
自然界のリズムを取り入れた独特の製造方法(オロイド混合剤・渦巻き活性水)を考案しています。
ソネット社の基本理念
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ソネット製品を支えている基本理念は、生命を育む水を大切にすることです。
水は空気、土、光とともに生命を守る四大要素のひとつです。水は水蒸気や雨や雪、そして流れる水とその形態を変えながら絶えず地球上に存在しています。
春、雪の降り積もった山奥では、雪どけ水を誕生させます。雪どけ水は芽吹き始めた木立を走り抜け、やがて大きな川となって流れていきます。川は森と海をつなぎ、さまざまな生物を生存させています。川はすべてを呑みこみ、そして海へ押し流れていきます。海の水も回流し、そしてまた水蒸気となり、雲となり、雨や雪となって、水は常に循環しています。
人々は大昔から川のほとりに住み、川を利用して暮らしてきました。しかし、近代になると、飲み水、農業、発電と、川は形を大きく変えていきました。そして暮らしがより豊かに便利になるに従って、水は汚染されてきたのです。
1960年代、湖や河川、地下水の中にも汚染が入り込み、沈殿し、堰や水門で大量の泡が発生しました。その原因は洗剤、洗浄剤に含まれた界面活性剤を自然が分解できずに残留物となって、沈殿したためでした。
現在、河川や湖沼、海の水質汚染の原因の70%は、生活排水によるものです。
暮らしの中の洗浄は入浴、衣類の洗濯、台所の食器洗い、住まいの掃除など目々の営みです。しかし、いったん洗浄に用いられた水は、洗浄という目的のために不可欠な界面活性剤により、すぐさま循環のサイクルに戻ることはできないのです。
洗浄は身の回りを美しくするばかりではなく、精神的な豊かさも与えてくれます。しかし、その洗浄に使われる洗剤が引き起こしている水環境の汚染は深刻です。
ソネット杜はこの間題に向き合うことからはじまりました。
ソネット杜は製品を製造するにあたって、自然とともに調和し、生命を育む水に誠実であるために、自らの品質基準を設けました。
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『オロイド混合剤』(オロイドミキサーのリズムを用いた混合)
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オロイドは独特な形状の混合容器です。オロイドとは二つの直交した円を囲った立体です。(オロイドをネット検索すると形が分かります) 一方から見るとしずく形で。転がると重心が上下に動きます。近年、この独特の動きを活かして攪拌機としての機能が注目され、湖などの水質浄化などに用いられています。
ソネットでは、人智学的な背景に基づいた人間の発達段階・進化の過程を表した6つの原料(金・フランキンセンス(乳香)・ミルラ(ハーブの一種)・ヤマモモ・オリーブ油・バラの灰)をオロイドの内部に入れて混合させています。オロイドの中で液体はリズミカルにレムニスケート=8の字のリズム(生命を促進する動き)を描いて混合され、出来上がった混合剤はごく少量製品に加えられます。
このオロイド混合剤を入れることによって、原料同士が調和し、安定を保ちます。
またオロイド混合剤を加える行為は、人間が自然とともに在り、未来の地球を考えるソネットの姿勢・方向性を表しています。
(スパゲリックとは?を参照して下記資料をご覧下さい)
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『渦巻き活性水』(渦巻くプロセスを通して水のエネルギーをひきだす工夫)
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ソネットのすべての液体洗剤に用いられる水はある特殊な装置を通した水=渦巻き活性水を使用しています。その装置は、12個の卵形のガラス容器からなるタワーです。水は各容器の中を渦巻きながら通過し、その渦巻く過程が水に生気とエネルギーを与えるという考えによるものです。自然界で水はリズミカルに渦巻きながら動いています。渦巻くことにより、洗剤となっても水が本来のリズムと動きを記憶して排水がスムーズに行われ、自然の水の状態に戻っていくことができると考えています。
※ドロップ・イメージ法は水質検査に用いられる方法で、一滴の水が水溜りに落ちたときの波と渦の像を見ます。良い水(最も良い水は天然の湧き水です)であれば、波は多くの渦を伴い、渦の形は集中していて、とてもはっきりとした形をしています(3の画像)。形が2の画像のようにあまり明らかでなければ、水は中程度の水質を表します。
たとえぱ、管を通って流れてきた水道水は中程度の水になります。1の画像は界面活性剤を含む水で、渦の形が見られません。水は表面張力を失い、生命あるものはそのような水では生きていくことができません。
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ソネットのエコ認証
もともとヨーロッパの規制はエコロジー基準の認証は食品が主であり、消費者が手に取った洗剤が環境や 身体にやさしい商品かを判断することは難しいのですが、「ECO GARANTIE」と「Eco Control」の認証はソネットの全商品は有害な物を含まず、環境にも体にもやさしい商品であると証明しています。 -
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「ECO GARANTIE」
- ベルギーのprobila unitrabという認証団体が定めた厳しい品質基準(遺伝子組み換えの微生物の 酵素を含まないなど)を満たした洗剤・洗浄剤にのみ与えられます。 国際的なオーガニック認定機関ECOCERTにより毎年見直されます。
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「Eco Control」
- ソネット社が設けた独自の品質基準であり、第三者機関にチェックを受けています。以下はその一部
です。
- いかなる酵素も含まない
- 石油化学系、準石油化学系の界面活性剤、保存料不使用
- 保存料として植物性アルコールを使用
- 有機栽培の植物性オイルを石けんに使用
- 使用するエッセンシャルオイルのほとんどは有機栽培のもの
- いかなる酵素も含まない
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「vegan」
- [ゴールソープに使用される牛の胆汁(有機農場から得られる)を除く]
国際完全菜食主義者規格です。下記の基準に合格しなければいけません。(一部抜粋)- 動物成分 生産および開発段階で動物性商品、副産物、派生物にかかわるもの、関わってきたものの使用の禁止
- 動物テスト いかなる種類の動物によるテストに関わるもの、関わってきたものの使用の禁止
- 遺伝子組み換え農産物 動物性遺伝子又は動物由来の遺伝子組み換えの開発、生産に関わることの禁止
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洗剤やクレンザーに認定を受けた有機栽培の原材料を使用するのは何のためか?
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古代においては、身体や衣服を洗うことは一つの儀式的な行為でありました。浄化は肉体的および精神的なものであったのです。
今日では、洗ったり、清めたり、すすいだりすることが、できる限り素早くそして二次的になされる行為となってきました。しかし、それでもなお、清潔さは人をゆたかな気持ちにさせてくれます。どうして清潔な衣服を着る必要を感じるのでしょうか?我々はどうして整えたばかりのベッドに身をすり寄せたくなるのでしょうか?
我々はどうしてお客を迎えたり、祝いごとの前に家中を整えたり、きれいにしたりするのでしょうか?それは秩序と清潔さの中に、気持ちを開放し、満足させるものがあるからではないでしょうか。
きれいにするために、わたし達が使用する洗剤も「清潔である」という感覚を当然持つべきです。
「実際には清潔でない」物質でも明るさ、身を寄せたくなる感覚、またはより白い白色の知覚は清潔な印象を与え、人間の感覚をごまかすこともあります。
洗剤やクレンザーの製法を開発する際に、鉱物、植物および原油から抽出される広範囲の物質が入手できます。しかし、ソネットの品質基準を適用すれぱ、その選択範囲は純粋に鉱物および植物性の原材料へ限られます。
原油は、空気と光から隔てられ、遠い昔の地質時代に高圧の作用により生まれた植物性の物質です。地球の深い地層から地球の表面に出てきた時、それは耕作地を破壊する、恐るべきものとなりました。原油は自然界の微生物によって殆ど分解されず、燃料やエネルギー源として大気中の二酸化炭素(CO2)による環境汚染の大きな原因になりました。
植物の栽培法が発展するにつれ、植物はその自然のバランスを乱され、汚染されてきました。“通常の”栽培法では、植物はもはや、真の意味での植物ではありません。化学肥料だけを使用することで根の成長は押さえられ、葉や花や果実の部分は大きくなり厚みが増し、その味は落ち、香りも弱くなります。また単一栽培と順序正しい輪作が行なわれなくなったため、除草剤、農薬、それに保存性を強化する方法が必要になってきています。そうなると植物の中の農薬残留物による汚染は避けることができませんから、今度は公的に許容されていきます。収量を増やすことだけを志向する栽培は、植物と動物との間での自然界のバランスの限度を超えています。例えば、過度に発達させられ地面まで伸びた乳房を引きずっている雌牛や、茎を短くするための化学物質のカのみで雌穂を産出できるトウモロコシがそうです。遺伝子操作は自然破壊をさらに一歩進めています。人間の利益追求のために、植物の本質に対する正しい認識もなく、細胞核に手を加えることで、植物はその代謝や新たな創造力の基本的変更を余儀なくされています。
このように育てられた植物から得られるオイルやエッセンシャルオイルは、バイオダイナミック農法または認定された有機栽培から得られる植物オイルに比較すると、その生気やパワーの大部分を失っています。
しかし、認証を受けた有機栽培された植物も、化学変化、例えば油脂の石けんへの変換や、アルカリ溶剤や熱効果によって、もともとあった生物学上の特質がすべて無くなると思われるのではないでしょうか。
ところがスパゲリック法で結晶を検出すると、それと全く逆のことを示します。スパゲリック法は、植物を数時間、水とアルコールで高温条件の中に閉じ込めて、植物部位は600度を超える温度で灰になるまで焼いてしまう方法です。この激しい変化の中でも、植物自体がより高品質なものであれば、取得されたスパゲリックのエキスと塩は、きれいな結晶を形作ります。つまり、よい環境、よい栽培法で育てられた植物は、熱や、化学変化の中にもその本質を変えないのです。
したがってソネット製品は、認定を受けたバイオダイナミック農法およぴ有機栽培や規制された野生の採取から得られるオイルおよび天然のエッセンシャルオイルをふんだんに使用しています。
この品質へのこだわりを一貫して継続するために、人道に適い、自然にやさしい洗剤および洗浄剤を製造することがソネットの最大の課題であり、挑戦でもあるのです。
ソネットのように可能なかぎり有機栽培から得られる原材料を使用するという品質基準を持っている、環境保護意識に基づいた洗剤・洗浄剤のメーカーはきわめて少ないのです。
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どうしてソネットは石けんと二つの合成界面活性剤を使っているの?
- 石けんは安全で環境に良いものです。 しかし、水に溶けにくく、特有の油臭さや、石鹸カス(石けんが水の中
のカルシウムと結合してできる)が残ってしまう欠点も持っています。それらの欠点を補い、
どのような汚れにも強く、また再付着をしない、高い洗浄力を持った使いやすい洗剤にするために、 ソネットは安全で生分解性に優れたヤシ油由来のアルコールの硫酸塩とショ糖界面活性剤を使用しています((※注)硬水について)。
これらは相互に補い合い、強化しあい、すぐれた洗浄カをもつと同時に手や肌に対して非常にやさしい洗浄 剤になります。さらに界面活性剤の含有量をできるだけ減らし、環境に排出する有機物の量も減らしています。ソネットは厳選した天然原料から必要なものを必要な量だけとり入れるシンプルな製品作りをしています。
ソネットで使われている界面活性剤石けん、ヤシ油由来のアルコールの硫酸塩、ショ糖界面活性剤は、0ECD(経済協カ開発機構)により、生分解性が容易であると見なされています。
石けん、洗剤は化学物質ですから、汚染物質の対象となりますが、ソネットの製品は生分解のよりよい界面活性剤を使用した環境と安全への配慮した洗剤であり、どの製品もアレルギー原因となる石油化学成分を一切含まない自然と人にやさしい洗剤です。
(※注)硬水について
水には軟水と硬水があります。日本では、ほとんどの地域で軟水のため、硬水の問題があまりありません。
硬水の場合は、石けん成分は硬水の硬度により洗浄力が落ちます。ただ、石けん以外にも、界面活性剤(オリゴ糖界面活性剤、ヤシ油由来の界面活性剤)を配合しており、これは水質に影響されないため、この成分は有効に働きます。ドイツの水質はほぼ硬水であるため軟水化させる製品もあります。日本ではほとんど軟水であるため、日本では軟水化させる商品は発売されておりません。
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純植物性石けん:
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パーム油、菜種油、ヤシ油、およびオリーブ油といった厳選した植物オイルをアルカリ性溶液(炭酸
ナトリウムや水酸化カリウム)と反応させて得られます。
石けんは人間や環境にとって、最も身近な界面活性剤です。石けんは薄まれば、界面活性を失う ので、すすいだ後の肌の上や薄まった排水の中では界面活性剤ではなくなっているのです。これ が手あれを起こさず、水中の生物に影響を与えず、安全といわれる理由です。
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ヤシ油由来のアルコールの硫酸塩:
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天然ヤシ油から作られたヤシ油アルコールと鉱物である硫化鉄から作る硫黄酸化物により得られる
天然系・高級アルコール系の界面活性剤です。ヤシ油由来のアルコールの硫酸塩は石油由来の
界面活性剤が使用される以前の古い製造方法で作られた界面活性剤であり、炭素の数が12〜18
までの異なるものが混在しています。一般に炭素の数が、C12はラウリル、C18はステアリルという
ように炭素の数で名前が決まりますが、ソネットの場合は炭素数が一定せず、混ざっているのでヤシ油由来のアルコールの硫酸塩と呼ばれます。
この炭素数が違うことは、自然のさまざまな条件に合うという特長になります。たとえば、環境が変 わっても耐性があることや、冷水や温水でも使用できること、いろいろな汚れに対しても対応できる洗 浄力を持っているわけです。
ヤシ油由来のアルコールの硫酸(ナトリウム)塩は、分解するとこの硫酸塩とアルコールに分解され、 アルコールは微生物のエサになって、生分解されます。アルコール硫酸塩は硬水にも軟水にも合うので、洗浄剤としてはとても適しています。石けんの流れをくむ界面活性剤といえるものです。
「硫酸塩」(硫酸ナトリウム)は安全面でまったく問題ない物質であり、昔「芒硝(ぼうしょう)」と呼ばれていましたが、きれいな石のようなものであって、ミネラルウォーターの中にも入っています。
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ショ糖界面活性剤:
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ショ糖とヤシ油から作られた脂肪酸をわずかな硫酸を触媒として反応させるとショ糖界面活性剤が得
られます。ショ糖界面活性剤はショ糖脂肪酸エステルのことで、古くから使われている界面活性剤で
低刺激性であり、生分解性がよく、安全性にすぐれています。「食品衛生法」で乳化剤として認められ
ており、体内に取り込まれるとショ糖と脂肪酸に分解されるため食品にも使われています。石けんの流
れをくむ界面活性剤です。
酵素:
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脂肪、蛋白質および澱粉を低温で容易に分解する酵素は、ソネットの方針として製品に使用されていません。
洗剤に使用される工業用酵素は、必ず酵素そのもののアレルギー誘発性に加えて、アレルギーを誘発する恐れのあるものと知られている種々の補助物質で汚染されています。また遺伝子工学に関連するあらゆる問題がかかわっているのです。今日、洗剤に使用されている酵素のほぼ100%のものが遺伝子組換えを行なった微生物から得られたものなのです。もしこのような徴生物が、わたし達の生活環境の中に入り込むとしたら、その結果はどうなるか全くわかりませんし、また元に戻すことは不可能でしょう。
しかしそうしている間に、わたし達は知らずしらず、高級スイスチーズに含まれるレンニン(凝乳酵素)や、フランスのシャンペンの発酵反応促進剤、パン造りに使われる添加剤、またいわゆる機能性食品の中の「貴重なビタミン増強剤」など、遺伝子操作を受けた微生物の代謝産物をすでに口に入れているのです。
ソネットはいかなる酵素も使用していません。
香料:
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天然エッセンシャルオイルは、いくつかのソネット製品に加えられています。これらは除菌だけでなく、洗濯や洗浄中の楽しみや安らぎのために用いられています。温暖な地域で太陽の日差しを浴びた植物から抽出された天然エッセンシャルオイルは人間の身体に対してある調和効果を持っていて、身体や精神を癒すのに利用されてきました。
産業廃棄物や原油からの派生物から作られる合成芳香物質は、これと逆の効果を生む原因となり、人の神経系や諸感覚の刺激へつながります。このことはアメリカ合衆国やヨーロッパにおける多動児についての研究により証明されております。
安価なエッセンシャルオイルは合成芳香物質により、品質が低下しています。真正なエッセンシャルオイルは、高度の経験と労力と時間が必要であり、研究にも経費がかかり高価なものですが、ソネットは天然のエッセンシャルオイルを使用しています。
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スパゲリックとは?
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スパゲリックは薬を作るための古い化学的な方法です。蒸留によって植物の組織を分け、次に植物の残留
物を灰になるまで焼却します。これは精製の一工程です。スパゲリック灰は濃縮された植物または物質の
エッセンスであり、薬として使用されます。
Hagalis Associationというスパゲリック療法のブロデューサーがこのスパゲリック法を物質のエーテル(生命)品質を表す方法としても利用できると解明しました。植物または洗剤の塩分を取り出し、蒸留の液体と一緒に 溶かして検出されるのが、スパゲリックの結晶です。