ちょうちょのくに
ジビレ・フォン・オルファース作
秦理絵子訳
とおい とおい
はるかなくにで
しあわせにくらすちょうちょたち
はるのたんじょうびに
とびたって
ひらひら みんなで あそびます
親しみ深い生命のふしぎをやさしいファンタジーでくるんで描くオルファース最後の絵本
●ジビレ・フォン・オルファース
1881年東プロイセン生まれ。貴族の家柄に生まれ、早くから絵を習う。
20代半ばで修道院に入ってからも絵を学び続け、その後美術教師をしながら宗教画、絵本の制作を続ける。肺病を患い、1916年突然の発作で34歳で世を去る。
自然への曇りのない目とそれをユーモラスな詩や物語にして優しく語りかけるオルファースの残された絵本は8冊と少ないが、どれもドイツ古典絵本の傑作として長く読みつがれている。
●はた りえこ(秦 理恵子)
オイリュトミスト。早稲田大学第一文学部を卒業後、ミュンヘンオイリュトミー学校に学び、1986年ディプロムを取得、87年より日本各地で講習、舞台活動を行なう。芸術活動と並行して、シュタイナー教育運動と深くかかわり、全国の幼稚園や子ども園、またアジアで最初のシュタイナー学校である東京シュタイナーシューレと、学校法人シュタイナー学園に至るまで歩みを共にする。2000年以降、韓国、台湾、中国でも講習会や舞台活動を行なう。舞台名ははたりえ。現在、国際ヴァルドルフ教育会議メンバー、日本シュタイナー学校協会代表、著書に「シュタイナー教育とオイリュトミー」(学陽書房)「美の朝焼けを通って シュタイナーの芸術観」(今井重孝と共著、イザラ書房)など、訳書にルドルフ・シュタイナー「新訳 魂のこよみ」(イザラ書房)、翻訳絵本にジビュレ・フォン・オルファース『うさぎのくにへ』『風さん』『森のおひめさま』『ゆきのおしろへ』『ちょうちょのくに』『ねっこぼっこ』(いずれも平凡社)などがある。ホームページ https://hatarieko.com/
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