大地の四季 季節の錬金術について
ヴァルター・クロース(著)
伊藤壽浩(訳)
四季の移ろいのなかに開示される存在の秘密を解き明かす待望の名著
空気中に漂う秋の香り。殻が開く小さな動きの無限のヴァリエーション、それに続く果実や種子、落葉がたてる囁くような音、鋭い音や鈍い音。こうしたすべてが私達の感覚に、ひとつのアルファベットとして不思議な言葉を伝えます。
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.......冬の単色の世界は、山や谷、木々や草々といったすでに出来上がってしまったフォルムしか見せてくれませんでした。春になったいま、生まれ
いずるフォルムや色彩が空の高みにまで溢れています。
........冬の力がそのまま続いていれば、地球は植物界とともに本当に凝固してしまいます。冬の終わりのこの凝固や濃縮や硬化のなかに、すでに春
の始まりがあります。なぜなら塩になろうとする意志は、太陽に働きかけられて、春の凝縮と構築に変化するからです。
秋の灰の力を呼び起こそうとする、ほんらうの冬の活性化=溶解という力を、人はかつて自然の深い知識から「水銀」、すべてを活性化する水、と呼びました。(本文より抜粋)
日記も参照ください
A4変形(横 約14.8cm×縦 約19.5cm×厚み 約1cm)
123ページ
ヴァルター・クロース
著作家、化学者。1900年ドイツ、ダルムシュタット生まれ。薬学、鉱物学、地質学を学ぶ。1921年ルドルフ・シュタイナーに出会い、1927年よりヴェレダ(人智学の製薬会社)で多くの医薬品の開発に貢献した。1985年死去。著書に「人間にふさわしい医薬品」「生きている地球」など多数。
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