シュタイナーのお絵描きレッスン おうちでできる!感性のびのび教育
酒井秀彰 (著者)
公立校でも、ご家庭でもトライできるお絵描きレッスンの本です。フォルメン、パステル画(本書では、こすり絵)、にじみ絵等々、初めての方にもわかりやすく解説されています。著者の酒井先生は 公立校の発達支援児クラスで この内容をすべて実践してみたそうです。
予算の関係上、教材を代替品に変えざるを得ないことも多かったようで、予算の無い場合の「代用品」なども掲載されています。
代用品でなんとかできるものはなんとかしている間にも、シュトックマーの水彩で「にじみ絵」にトライした時などは 児童生徒の皆さんも「キレイ....」ととても反応がよかったようです。
出来ることから少しずつ、実践していく道しるべのような1冊です。
「2021年現在、日本にある全日制のシュタイナー学校はわずか8校、しかも少人数制で親にもかなり協力・負担を求められます。いくら理想の教育に憧れても、実際にシュタイナー学校に通える子どもは1%にも満たないでしょう。……日本の子どもたちにとって、その現実の、なんと、もったいないことか。
私は残りの99%の子どもたちにも、シュタイナー教育の可能性、芸術教育を広く伝えたく、公立学校の教師になってからも、いくつか本を出そうと思っていました。
日本中に、シュタイナー教育を知りながらも実際に具体的に取り入れる方法がないお母さんや教師はたくさんいると思います。そんな方々に「お絵描きレッスン」というかたちで、その一端を紹介しました。もちろん、これは実際のシュタイナー学校で行なわれている授業そのものではなく、内容もほんの一部でしかありません。公立学校や一般家庭向けにアレンジした部分もあります。
しかし、もともとシュタイナー教育は最初から既定のカリキュラムがあったわけではなくシュタイナーの思想に賛同した多くの先人が自己の創造性を発揮して作り上げてきたものです。みなさんにシュタイナー教育という豊かな知恵と経験の海から、貴重な宝を見つけて、お子さんや生徒の芸術教育に生かしてほしいのです。
「絵がうまくなる」ということを1つのきっかけとして、みなさんが自由で幸せな人生を創造してほしい、というのが私のせつなる願いです。」(P94〜P95「あとがきにかえて」より)
[目次]
- はじめに
- お父さん、お母さん、先生や大人のかたへ
- こどもたちへ
- シュタイナー教育とは
- 本書の使い方
- 道具、画材について
- お父さん、お母さん、先生や大人のかたへ
- 第1章 フォルメン線描
- レッスン1 たての線
- レッスン2 よこの線
- レッスン3 円
- レッスン4 うずまき
- レッスン5 8(はち)の字
- レッスン6 波
- レッスン7 ラビリンス(迷宮)
- コラム 絵がうまくなるだけではないフォルメン
- とくべつレッスン ヒンメリ
- レッスン1 たての線
- 第2章 にじみ絵
- レッスン1 にじみ絵のきほん
- レッスン2 3色の出会い
- レッスン3 動物との出会い
- レッスン4 水中の生き物を描く
- レッスン5 植物の成長
- コラム 色と気質のおはなし
- とくべつレッスン2 張り子のランタン
- レッスン1 にじみ絵のきほん
- 第3章 こすり絵
- レッスン1 こすり絵のきほん
- レッスン2 虹
- レッスン3 夕日
- レッスン4 雪景色
- レッスン5 海
- レッスン6 丘の木
- レッスン7 やまなし
- コラム こすり絵のもつ癒しの力
- とくべつレッスン3 粘土の食べ物(フェイクフード)
- レッスン1 こすり絵のきほん
- 第4章 デッサン
- レッスン1 デッサンのきほん
- レッスン2 構図
- レッスン3 形をとる
- レッスン4 パースと遠近法
- レッスン5 明暗
- レッスン6 ディテール
- レッスン7 空間
- レッスン8 球の描き方
- レッスン9 楕円の描き方
- レッスン10 静物デッサン
- コラム「うまくなりたい」は自然な感情
- とくべつレッスン4 星のランタン
- レッスン1 デッサンのきほん
- gallery
- 付録
- あとがきにかえて
- 参考文献
96ページ
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シュタイナーのお絵描きレッスン おうちでできる!感性のびのび教育
1,672円(税込)