色彩のファンタジー
ルドルフ・シュタイナーの芸術論に基づく絵画の実践
エリーザベト・コッホ
ゲラルト・ヴァーグナー(著/画)
松浦賢(訳)
「色彩生命の本質を体験する....癒しと芸術の実践書
色彩は生きています。色彩の神秘を体験することはそのまま芸術への入口であり、色彩の生命を実感することは、そこに癒しの力が生じるのです。本書は教育についての言及も多く、シュタイナー学校の色彩と絵画の授業について紹介される最初の本になると思われます。こどもの教育に関心のある方にとっても、また医療や福祉に従事する方にも、価値ある一冊となるでしょう。」
「二十世紀において、何千年にもわたって発達してきた人間の魂が、終焉に向かいました。ルドルフ・シュタイナーは、ここから新しい、生命を与える芸術がふたたび花咲くための種を播きました。色彩の本質は純粋な魂の領域に存在しています。どのようにして色彩が生のプロセスに入りこみ形成されていくか、という問題が、新しい千年紀の芸術の発達を決定するのです」エリーザベト・コッホ・ヴァーグナー(本書オビ文より)
【目次】
- 導入として
- 線--黒--白--色彩
- 絵画の授業の教育学のために
- 色彩の会話--色彩の魂--メルヘン
- 四つの気質--色彩の遠近感--色と反対にする練習
- 技術上のヒント
- 色彩の会話--色彩の魂--メルヘン
- 練習の道を歩む前の前提条件
- 練習の道にともなう困難
- 練習の過程に伴う諸要素
- 一つの色彩をもちいた練習(例1−9)
- 対極と上昇(例10)
- 二つの色の共同作業(例11−19)
- 練習の道にともなう困難
- 人間の教育に奉仕する造形芸術
- 芸術の発達の諸段階
- 人間の発達の諸段階
- 芸術と人間の育成
- 芸術の発達の諸段階
- 三つの色の共同作用
- 黄--青--赤(例20−38)
- さらなる練習
- 色彩の質を測定する
- 黄--青--赤(例20−38)
- ルドルフ・シュタイナーによる「練習のためのモティーフ」
- 「九つの自然の気分」
- 「学校用のスケッチ」
- 「九つの自然の気分」
- 太陽のモティーフ
- 日の出と日没(例39-42)
- 四つの元素
- 色を反対にする練習(例43−62)
- 均衡に関するいくつかのこと
- 自然のなかの均衡を求める力について
- 人間のなかの均衡を求める力について
- 芸術のなかに均衡を求める試みについて
- 現代人と芸術
- モティーフの変化(例63−79)
- 自然のなかの均衡を求める力について
- 空間がそなえている力について
- 人間の空間的な本質
- 絵の空間
- あらゆるものの基準
- デルフィの御者
- 人間の空間的な本質
- 木のモティーフ
- 「濃密化」の問題(例80−87)
- 色のついた紙に描く(例88−95)
- 前段階の練習
- イメージの色と輝きの色
- 月のモティーフ
- 「輝く月」(例96−99)
- 「月の出--月の入り」(例100−103)
- 月--動物--植物(例104−111)
- 「輝く月」(例96−99)
- 動物のモティーフ(例112−127)
- 赤の混合色をもちいた練習
- ほかの色と混ぜた青をもちいる練習
- 赤の混合色をもちいた練習
- 植物のモティーフ
- 色相環のなかの緑(例128−139)
- 緑をどのようにして作りだすか
- エーテルの虹
- メタモルフォーゼ(変態)
- 原植物(例140)
- 原動物(例141)
- 色相環のなかの緑(例128−139)
- 宇宙的な色相環
- 訳者あとがき
- 解説 ゲーテとシュタイナーの色彩論について
『色彩とファンタジー』の絵画表現のために- I 「色彩とは何か」という問題をめぐって
- II ゲーテの色彩論
- III シュタイナーの色彩論
- I 「色彩とは何か」という問題をめぐって
- 註
- 付記
179ページ
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6,380円(税込)