アントロポゾフィー運動のカルマ的関連(ルドルフ・シュタイナー講演集[カルマ的関連の秘教的考察])(GA237)
ルドルフ・シュタイナー(著)
浅田 豊(訳・解説)
ルドルフ・シュタイナー講演集[カルマ的関連の秘教的考察]
ドルナッハにおける11回の講演(1924.7.1〜8.8)
「地上の生活において誕生から死に至るまで私たちが遭遇することの中に、まさに運命的・カルマ的な関連がある。・・・カルマ的関連を徹底的に見通すことによって、自由の本質を初めて正しい光のもとに見られる。
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アントロポゾフィー運動に入ってくる人々は・・・カルマ体験を注意深く見ることができなくてはなりません。カルマを気楽に体験すること、カルマをのんきに体験しようとする意志があると、それが物質的な病気や、物質的な事故として、まさにその報復が戻ってくるのです。
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ミカエルは強力な霊です。そしてミカエルは勇気に満ちた人間だけを、内的に勇気に満ちた人間たちだけを全面的に必要としているのです。・・・人間を狭い地上的な関連から引き抜いて、霊的な高みにまで持っていくように、まさに働くのです。」(本文より)
最も重要な『カルマ論全集(日本では未訳の3巻〜6巻)』第3巻(GA237)の邦訳:人間が再びカルマに、本当のカルマに帰っていく、本当のカルマを生き尽くすための・・・宇宙からの一条の光、カルマ認識の書
[目次]
- 訳者による序文
- 講演1:7月1日(火)
人間とその思考内容(考え)との関係/二つの霊的潮流-アラビア哲学とドミニコ修道会/意識魂の時代における思考の発展/現代に必要な、生きた思考
- 講演2:7月4日(金)
人間のカルマを準備する諸力と「本能」/人生のパノラマの中の「考え」とヒエラルキア/人間の地上の行為は魂の天上の行為に変容される/現在に働きかける過去の死者たち
- 講演3:7月6日(日)
人生72歳は宇宙の一日/アントロポゾフィー協会のカルマ/中世におけるキリスト教の体験/過去生における錬金術師としての体験
- 講演4:7月8日(火)
アントロポゾフィー運動の中の二つのグループ/19世紀前半の超感覚的祭礼/受肉の数の少ない人間たちのグループ/アントロポゾーフの自己認識の必要性
- 講演5:7月11日(金)
アントロポゾーフの二つのグループの重要な共通点/キリスト教の最初の数世紀におけるキリスト体験/新しい、別の時代がやってくる/カテキズム(公教要理)の成立とミサの変容
- 講演6:7月13日(日)
人間の自然体験の変化/ナトゥラ女神(自然という女神)/偉大なシャルトル学派(プラトン主義)とスコラ哲学(アリストテレス主義)/シュタイナーの生涯とシトー会
- 講演7:7月28日(月)
ミカエルの時代の始まりとカリ・ユガ(暗闇の時代)の終結/
ギリシャ文化期におけるミカエルの時代/シャルトル学派からスコラ哲学への知性の流れ/ミカエルの超感覚的な学校/第一ヒエラルキアの巨大な行為/アントロポゾフィーの二重の超感覚的な準備
- 講演8:8月1日(金)
前回のミカエルの統治と宇宙の知性/15世紀の超感覚的学校/ミカエルと他の大天使との関係/ミカエルに対抗するアーリマンの知性/サブンダのライムンドゥス/「自然と言う書」を読むことの必要性
- 講演9:8月3日(日)
ミカエルの力は個人のカルマの中に強力に働きかける/ミカエルとアーリマンの戦い/アントロポゾーフとアントロポゾーフではない人とのつながり/人間のカルマは天使の世界に分裂を引き起こす/個人的な知性によって霊的な知性が混濁する
- 講演10:8月4日(月)
アントロポゾーフのカルマと物質主義/イニシアティブを持つことの必要性/物質主義の間違いとは?/霊性は将来、人間の物質体を形成する/アーリマンが作家として登場する
- 講演11:8月8日(金)
アヴェロエスの知性観と人間の不死性/869年、コンスタンチノープルの公会議/一部の天使がミカエルの領域を離れる/天使たちの分裂とカルマの混乱/アーリマンとニーチェ/アントロポゾフィー的な精進の魂
- 訳者による解説
シュタイナーの生涯と業績におけるカルマ論の意味
11世紀〜12世紀の偉大なシャルトル学派
- おわりに
寸法:横 約14.8cm×縦 約21cm×厚み 約16mm
224ページ
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アントロポゾフィー運動のカルマ的関連(ルドルフ・シュタイナー講演集[カルマ的関連の秘教的考察])(GA237)
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