アントロポゾフィー運動と現代の霊的生活（ルドルフ・シュタイナー講演集［カルマ的関連の秘教的考察］）(GA238)

[本][キリスト者共同体]

アントロポゾフィー運動と現代の霊的生活ルドルフ・シュタイナー講演集カルマ秘教的考察キリスト者共同体本

ルドルフ・シュタイナー（著）
浅田豊（訳・解説）
ルドルフ・シュタイナー講演集［カルマ的関連の秘教的考察］
ドルナッハにおける１０回の講演と1回の講話（1924.9.5～28）
「超感覚的なものは、・・・感覚的なものの中に現れるのです。
とらわれのない仕方で、全き認識の信念をもって、超感覚的な事実を取り扱うことです。
・・・それによって初めてアントロポゾフィー運動に、本当の精神的内容を与えることが可能になるのです。
＊
私たちが１年を巡る他の祝祭に加えて、それに正しく呼応するような「ミカエル祝祭」を将来的に付け加えることができるとしたら、それはアントロポゾフィーによる時代の徴の解釈というべきものの最も美しい成果の一つになるでしょう。
＊
人間の心情のすべてで受け取られた時にだけ、人類にとってアントロポゾフィーは意味を持つのです。」（本文より）

シュタイナー最晩年の『カルマ論全集』、その第４巻（GA238）の邦訳。「ドルナッハにおける１０回の講演」及び、〔最後の講話〕と呼ばれるシュタイナーが遺した珠玉の箴言篇を収録。
[目次]

訳者による序文
講演１　9月5日（金）
クリスマス会議の意義／カルマ認識の最初の衝動---20世紀初めのベルリン／今日の人間の３つの意識状態／太古の人間の３つの意識状態
講演２　9月7日（日）
アントロポゾフィーの育成とカルマ研究／現代のある医師とその古代エジプトにおける受肉／２人のローマ時代における受肉／２人の中世における受肉／２人の現代における受肉
講演３　9月10日（水）
アラビア主義とハールーン・アッラシード／アリストテレスとアレクサンダー大王／９世紀の超感覚的世界における重大な出来事／アーサー王の騎士たちの自然体験／円卓の騎士とアーノルト・ベックリン／バーコ・フォン・ヴェルラムとアモス・コメニウス
講演４　9月12日（金）
９世紀のコンスタンティノープル公会議と超感覚的な公会議／シャルトル学派の流れ／ブルネット・ラティー二の霊的体験／プラトン主義者とアリストテレス主義者の協働作業／若きシュタイナーとシトー会／超感覚的世界のミカエル学校とミカエルの潮流
講演５　9月14日（日）
シャルトル学派の１人の修道士の現代における受肉／アントロポゾフィー運動の中の２種類の魂たち／健康な人間と病気の人間の霊的観察／背教者ユリアヌスと三重の太陽
講演６　9月16日（火）
ティコ・プラーエの精神的な宇宙観／ミカエルの履修学校と超感覚的祭礼／アントロポゾフィーの準備／シェリングの世界観の発展／ヤコブ・フローシャマーに与えられた霊感
講演７　9月18日（木）
星は霊的存在の居住地／シュトラーダーのモデルについて／死後の強烈な現実体験／死後の最初の滞在地---月の領域／ワルトブルクの歌合戦とハインリッヒ・フォン・オフターディゲン／魔術師クリングゾル
講演８　9月19日（金）
アグリッパと枢機卿マザラン／ヘルトリング／エルンスト・ヘッケルとヒルデブラント（教皇グレゴリウス７世）／４世紀の二ケアの公会議／エジプトの隠者から中世の霊を見る尼僧へ／ウラディミール・ソロヴィヨフ
講演９　9月21日（日）
ユダヤ人のバビロン捕囚期におけるある女性とその友人／この２人の中世における受肉／トマス・カンパネッラ／カンパネッラの現代における受肉
講演１０　9月23日（火）
前世紀後半の知性主義／プラトン／修道女ロスヴィータ／カール・ユリウス・シュレーアー
最後の講話　9月28日（日）
訳者による解説
- ストリンドベリとシュライヒの時空を超えた友情
- 背教者ユリアヌスと太陽的キリスト教
おわりに