百合と薔薇 ---ゲーテ=シュタイナー的自然観察への誘い---
丹羽敏雄(著)
本書は、幼児を始めすべての人に愛されるチューリップを入り口に 植物の叡智に満ちた世界をめぐる旅へと読者をいざないます。考えるように見、観るように考えることにより、ありのままの植物たちの姿を観察したあと、花の姿かたちと 私たちの感情の内的な仕草を対比させることを手掛かりに、その秘められた関係を探ります。さらに深く植物の世界の中に入って行き、植物と惑星の関係をはじめ古代から連綿と引き継がれている象徴としての百合と薔薇の秘密を探求します。こうした様々な角度からの植物へのまなざし
-- ゲーテ=シュタイナー的観察法 --は、ついには薬草としての植物への理解に繋がっていくことでしょう。私たちの魂こそ、植物が究極的な姿を完成させる舞台なのです。
【目次】
- I 比べて観る
チューリップを他と比べながら観察する/葉を観察する、平行脈と網状脈/球根と種子の違い/葉から蕾をへて花への変容/植物と蝶のメタモルフォーゼ
- II 花の姿の中に人間の心を観る
花は私たちの心に近しい/ヒマワリの仕草と印象、花の向き/チューリップの印象と仕草/形と動き、仕草を捉える練習/形を産み出す力に思いを寄せる/人間とチンパンジーの形態を比べる/バラの印象
- III ゲーテ=シュタイナー的観察法
考えるように見る、観るように考える/四つのエレメントと人間の構成要素/植物とエレメント、バラ科植物を考える/植物とエーテル、アストラル/ユリ科植物を考える/三つのプロセス、硫黄、水銀、塩
- エピローグ 天と地を結ぶ植物
水星と六芒星形/金星と五芒星形/白いユリと受胎告知、そして赤いバラとキリスト
- あとがきに代えて 薬用植物への誘い
人間と植物の三分節とその間の関係/バラ科植物の薬効を考える/ユリ科植物の薬効
96ページ
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百合と薔薇 ---ゲーテ=シュタイナー的自然観察への誘い---
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