整体的子育て 子どものこころにふれる
山上 亮(著)
「「野口整体」+「シュタイナー教育」という画期的な手法でわかりやすく具体的な子育て講座が大好評!
親の気持ちをこんなにラクにしてくれる 子育て本があったでしょうか?」(オビ文より)
日ごろ子育てに困ったときの野口整体の方法を一般的な言葉で具体的事例で説明しているので分かりやすい。野口整体もシュタイナーも難しい文章というイメージがありますので、ダブルで難しいと思うかもしれませんが以下のような感じの文章です。
(P23より引用)「子どもたちが「なんでこんなときに限って!」というタイミングで何かしでかすのも「それをやったら困るのよ!」ということを好んでしたがるのも、そうすると大人の「気」がその子に集注するからなのです。
そういう行動は頭で叱ってもなんの効果もないどころか、さらに助長しかねません。だってそうして集注してほしいのですから。」
著者は「できたら「整体を整体の用語を使わずに語る」とか、「シュタイナーをシュタイナーの用語を使わずに語る」とか、とにかくそういうことを目指したいと思っているのだ」とおっしゃっています。確かに、シュタイナー用語は一切使用していませんが、言っていることは、シュタイナーの思想を随所に感じさせます。(例えば、「スキンシップが自我を目覚めさせる」という題目(P19より)の内容を、私の個人的見解でシュタイナー用語ならば「十二 感覚の中の【触覚】を子ども頃に育てないと、【自我感覚】の土台なので、将来、他人の自我をうまく感じられず、うまくやっていけない」と書き直せると思います。野口整体の用語としては「愉気」という言葉が出てくるぐらいです。)
個人的な感想ですが参考までにこちらもご覧下さい。
<目次>(項目が多いですが、一項目が1・2ページにまとめられており、すぐに読めます。)
- 春のからだ
骨の動きをよくして、からだの変化を助ける時期- 肩甲骨をゆるめて花粉症に備える
- 子どものなかの「自然」を育てる―愉(ゆ)気(き)
- あかちゃんにも話しかけてから接する
- スキンシップが自我を目覚めさせる
- ありのままを見つめると子どもは満ちる
- 梅雨時はこころも毒消しを
- 肩甲骨をゆるめて花粉症に備える
- 夏のからだ
呼吸を深くして、暑さを乗り切る時期- ケガや虫刺されの急処「化膿(かのう)活点(かつてん)」
- 打撲は速度に注意
- ケガにこころを残さない
- 「おまじない」の威力
- 子どもの「やりたい!」を抑え込まない
- 卒乳・オムツはずしは関係育て
- 「コミュニケーション感度」を高めるには
- ケガや虫刺されの急処「化膿(かのう)活点(かつてん)」
- からだの声を聴く時間(カラー写真 全7ページ)
亮さんといっしょに手当てのlesson(実際の手当ての方法を写真で解説)- 足湯/冷えの急処を押さえる/目の温湿布/肩甲骨のゆるめ方/座骨伸ばし/看病のときの肝臓への手当て/後頭部の温湿布/化膿活点をはじく
- 足湯/冷えの急処を押さえる/目の温湿布/肩甲骨のゆるめ方/座骨伸ばし/看病のときの肝臓への手当て/後頭部の温湿布/化膿活点をはじく
- 秋のからだ
冷えの手当てが大事になる時期- 冷えるタイミングを見極める
- 育児の要は「腰」育て
- 育児の所作を身につける
- 育児のカンは骨盤にあり
- 子どもを育てる「認め方」
- 「叱(こ)言(ごと)」の種はゆっくり芽吹く
- 素直な「ごめんね」が子どもの手本
- 冷えるタイミングを見極める
- 冬のからだ
神経を休め、乾きをうるおす時期- 冬こそ「水」をちびちびる摂る(とる)
- 子どものなかの「萌し(きざし)」を大切に
- 子どもの呼びかけに「応える」
- 子どもの自立は「手放す」ことから
- 「終わり方」の技術
- 病気を全うするための看病
- 最後の仕上げは子どもの手で
- 冬こそ「水」をちびちびる摂る(とる)
- 子どもにふれるコツ(実践コラム)
- はなみず、くしゃみに困ったら
- 子どもの「からだの声」を聴く
- 胸がゆるんでホッとする方法
- からだのコミュニケーション
- 呼吸を深める大股歩き
- 「化膿活点」の押さえ方
- 打撲の程度を見極める脈と呼吸の見方
- ケガの痛みにはまず寄り添って
- ママは魔法使い
- 気づいたら動く
- 肘湯でホッとひと安心
- 足腰の動きを軽くするスイッチ
- 大人に必要。ポカンとする時間
- 忙しくて子どもの話を聞けなかったあとは・・・
- 風呂で飲む水は、うまい!
- 将来の力の「萌し」を観る
- 抱え込みすぎないために、腕の力を抜く体操
- 看病はひとつ余分に気をかける
- はなみず、くしゃみに困ったら
- 子どもが生きている世界―おわりに
山上 亮
東京生まれ。整体ボディワーカー。ミュートネットワーク所属。野口整体とシュタイナー思想の観点から、人が元気に暮らしていける「身体技法」と「生活様式」を研究。体の感覚を磨き、体の声に耳を傾けることで、からだの叡智を現代の生活に生かす方法を提唱している、整体指導、子育て講座、精神障害者のボディワークなど、幅広く活躍中。
(寸法:横 約15cm×縦 約19cm×厚み 約1cm)104ページ
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