AI 分岐点に立つ人類　人間であることとは？アントロポゾフィーからの警鐘

ニカノール・ペルラス（著）
内村真澄（訳）

本書は人工知能の問題をはじめとして、人類の精神的・実存的環境への脅威を明らかにする・・・
シュタイナーの箴言を背景に、内発的な行動へと誘う"ミカエルの時代の黙示録"

人間の能力を少しずつ代替えしていく機械たち・・・そこでは“何が”本当に起こっているのか？

まだ初期の段階ではありますが、AIは社会のあらゆる側面に、急速な変容を起こしつつあります。ASI（人工超知能）の出現の可能性、そして「超人間主義』のまやかしの誘惑を背景に、人類はいま分岐点に立っています。本書の中で、ニカノール・ペルラス氏は切迫した呼びかけを行います。デジタル・テクノロジーが人間の価値観と優先順位に整合したものになるよう、今すぐに具体的な対応を取らなければならない、と。そうしないとASIは人間の本質を殺しにかかるでしょう。さらに今とりかからなければ、ASIが人間を機械のようなものに変容させてしまい、最終的に人類を破滅へと追いやるのです。
AIの専門家たちは、この実存的脅威に対して、適切な解決法をひとつも示せないままです。一方、ルドルフ・シュタイナーは、この経緯を予見していただけでなく、それに対しはっきりとした選択肢を提示していたのです。「人間は複雑な機械以外の何ものでもない。」という考え方のテクノロジーを信奉し続け、実現し続けたなら、人間は本当に「人間という物」になってしまう」

・・・シュタイナーは死の門をくぐった人がどのように目覚め、地上を見下ろし、以下の風景を目にするか話しました。「アーリマンが地球の下の洞窟に中に座っています。彼は仕事をします。何かを書きつけます。数を数え、さらに数え、計算し、さらに計算します。彼は新たな数学でひとつの世界を創りあげようとしています。」

そしてシュタイナーは言います。「ミカエルが彼のそばにたち、待っている・・・ミカエルは自分が最後の一手を加えることを知っているからです。」（本文より）

[目次]

• 序文
  

• Part1 AIの素晴らしい世界

  第１章　世界は炎上している！
  第２章　ユートピア、それとも絶滅？
  第３章　真の人間性に目覚める--解決への道
  

• Part2 スピリチュアルな戦いにむけて

  第４章　テクノロジー的黙示録の可能性を推し進める精神世界の敵対者たち
  第５章　アントロポゾフィー：真の人間性を擁護するもの
  第６章　悪の使命と、その手段
  第７章　グローバルなアントロポゾフィー運動における２つの道しるべ
  

• Part3 世界に奉仕するための個人と集団の成熟

  第８章　個人の成熟 スピリチュアルな戦いに向けて自我を整える
  第９章　人類のキーパーたちからの支援にアクセスする
  第10章　人間の集合知
  

• Part4 アントロポゾフィーから生まれたムーブメントの活性化

  第11章　決定的な行動条件
  第12章　バイオダイナミック農業の戦略的役割
  第13章　若者のムーブメントの真の力
  第14章　第一世代のムーブメント：真の人間性を目覚めさせ、育み、擁護する原動力
  第15章　第二世代のムーブメント：影響を及ぼす領域を広げる
  

• Part5 他のスピリチュアルムーブメントとの連携

  第16章　よりスピリチャルな、第二の科学革命
  第17章　AIの４つの大きな誘惑に応える
  第18章　眠れる巨人：グローバル市民社会 バージョン2.0
  

• Part6 失敗から学ぶ：最後の戦い

  第19章　失敗の叡智
  第20章　最後の戦い
  第21章　ミカエル的意志と人類の未来
  

• 献辞
  
• 訳者あとがき

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ニカノール・ペルラス　Nicanor Perlas（訳者）
1950年フィリピン、マニラ生まれ。世界的な活動家コンサルタントとして、AI・グローバル化・精神科学の分野で執筆や講演活動を行う。フィリピン国内や世界的な市民活動のネットワークを率い、原子力発電所の稼働停止、オーガニック農業など持続可能な開発に貢献。国際的な活動が認められ、もう一つのノーベル賞と称される「ライト・ライブリフット賞」、「国連・環境計画グローバル500賞」などを受賞。

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寸法：横 約14.9cm×縦 約21cm×厚み 約20mm
288ページ
Nicanor Perlas
HUMANITY'S LAST STAND
The challenge of Artificial Intelligence
A Spiritual-Scientific Response
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