十二感覚の環と七つの生命プロセス 〜シュタイナーの感覚論にもとづく治療教育の現場から〜
[本]
カール・ケーニヒ(著)
石井 秀治(訳)
この感覚をとおして 私たちは何を体験するのか
この感覚の器官は 私たちの身体のどこにあるのか
この感覚は 私たち人間にとってどのような意味をもつのか
十二感覚それぞれのあり方を明らかにしようとするケーニヒの観察は、現象の場から表象像へ向かい、そこからさらに、霊的なもののいとなみである運動、色、音、等々の世界へ向かう。(本書裏表紙より)
「 ケーニヒ自身はこの二つの連続講演を出版しようとは考えていなかったように思われます(彼は両速記録にも目を通しておりません)。それというのもケーニヒのこの二つの連続講演は、二つの人間学的領域、つまり<感覚>領域と<生命プロセス>領域の全体を ― ルドルフ・シュタイナーのことばを起点に置きつつ ― きわめてかぎられた枠のなかで根本的かつ包括的に描写しようとしたものであり、その語り口もそれだけ一層、凝縮したものになっているからです。いわば一種の草稿であるかのように、簡単な示唆にとどまるだけの描写も見られます。とはいえ一方、ケーニヒは、具体的な例を挙げるなどしながら、できるだけわかりやすく語ろうとしています。
<十二感覚の環>に関するケーニヒのことばには、個々の感覚に関しても諸感覚の関連に関しても、非常に重要な認識が見出されます。ケーニヒの感覚に関する研究成果は、彼の著作や論文に著された内容を多くの面で超えています。彼はたとえば、世界のあり方を伝える感覚(嗅覚、味覚、視覚、熱感覚)に関しても講演なので語っているだけで、論文や著作を遺してはおりません。
<七つの生命プロセス>に関する連続講演は、アントロポゾフィーの観点からもまだまったく取り組まれていない研究領域における、最初の、とはいえ深い洞察にもとづく講演です。
彼のこの二つの連続講演は、ルドルフ・シュタイナーの霊科学(精神科学)における基本的認識を前提にしています。しかしこれについて述べるのは序文の任ではないでしょう。」(P6-P7「序文」より)
[目次]
- 序文
- 十二感覚の環
- 一 はじめに
- 二 触覚と生命感覚
- 三 運動感覚と平衡感覚
- 四 嗅覚と味覚
- 五 視覚と眼
- 六 熱感覚
- 七 聴覚と耳
- 八 三つの上位感覚
- 一 はじめに
- 付録(十二感覚に関して行われたゼミナールからの抜粋)
- 全般的に
- 諸感覚の相互関係について
- 平衡感覚器官について
- 熱感覚について
- 触空間、視空間、聴空間
- 上位感覚器官について
- 十二感覚と十二獣帯
- 全般的に
- 七つの生命プロセス
- 一 七つの生命プロセス
- 二 マクロコスモスの似姿としての生命プロセス
- 三 生命プロセスの治療教育的観点と医学的観点
- 一 七つの生命プロセス
- 原註
大きさ:横 約148mm×縦 約210mm×厚さ約11mm
200ページ
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