光の海 シュタイナー思想からの死の考察と死との向き合い方
[本]
ミヒャエル・デーブス(著)
香川裕子(訳)
輿石祥三(監修)
死は終わりではなく、生の変容である。
ルドルフ・シュタイナー
キリスト者共同体の司祭の中でも特に多くの死に寄り添って来た経歴を持ち、世界のアントロポゾフィー界で屈指の講演者との定評あるミヒャエル・デーブス氏が、2018年夏、東京/国分寺の講演会で「死」に光を当てて下さった。誰にとっても逃れられない運命である「死」を知ることは、人間とは何か、生の意味とは何かを知ることである。それ故、死と小さな死である眠りを意識することで、日々の生活は別次元の質を獲得し、私達の文化が一層の深さを持つ可能性がある。すでに数か国語に翻訳されている同氏の『死を越えて寄り添う.死後の生活の意識段階』の全訳も同時収録。
愛する人を喪った痛みを抱えながら生きる人、いつかは訪れる死への不安・怖れを抱いている人、より良い生を目ざして生きる現代人に癒しと希望を与えてくれる一冊。
(本書背表紙より)
[目次]
- 死---もう一つの側の生(2018年8月19日・20日講演会[ルドルフ・シュタイナー芸術アカデミー/アウラにて])
- 一日目午前の講義〈死に向かう準備〉
- 死を変容ととらえる
- 死の体験で残るもの
- 適切な死との向き合い方
- 死を前にして無私性を発達させる
- 生の事実としての死を受け入れる
- ルドルフ・シュタイナーによる葬儀の言葉
- 終油式
- 死者の静けさ
- 「時間が空間になる」--- 人生の振り返り
- 死者の守り
- 死を変容ととらえる
- 一日目午後の講義〈死後の最初の三日間〉
- 静けさを守る
- 道徳性に貫かれた人間の体
- 人の死とエレメント界・エーテル界
- キリストのエーテル体と結びつく
- 出棺式
- 告別式
- 静けさを守る
- 一日目質疑応答・分かち合い・補足
- 墓地について
- 終油式について
- 安置の間の静けさについて
- 死者に手向ける花について
- 死者のエーテル体とキリストのエーテル体の関連
- 死後の意識と霊界における目覚めについて
- 死者の目覚めるスピードについて
- 葬儀の実際について
- 墓地について
- 二日目午前の講義〈告別式と死者聖化式〉
- 死を図式化して捉える
- 9世紀からのキリスト教的人間観
- 二種類の感情を区別する
- 私の魂を客観化する
- 感情が普遍的真理を個的な真実にする
- 人間を霊・魂・体の三体性と捉える葬儀
- 告別式における目覚めと復活
- 点の意識と周辺の意識
- 弔辞:なぜ生まれて来たのかを問う
- 死者聖化式が与える復活の力
- 葬儀の四段階
- 死を図式化して捉える
- 二日目午後の講義〈死者との関係〉
- 二つの良心を区別する
- 個的な良心は人間関係の危機から価値を生み出す
- 火の浄化:本質的・非本質的なものの区別
- 天使の関心を引き付ける
- 生者が死者の振り返りに寄り添う
- 死者との関係を育む時間
- 意志は喜びを伴う
- 決意に基づく霊的共同体
- 二つの良心を区別する
- 二日目質疑応答・補足
- 晩の振り返りについて
- 謙虚さの必要性
- 晩の振り返りについて
- 一日目午前の講義〈死に向かう準備〉
- 『死を越えて寄り添う.死後の生活の意識段階』
- 地上的存在の終わりとしての死
- 生の対極
- 死と意識はどう関係しているのか?
- 意識と良心
- 躾けられた良心
- 個的な良心
- 個的な良心の発動の三段階
- 躾けられた良心
- 臨終と死 --- 変容のプロセス
- 離す
- 変容
- 結びつく
- 離す
- 死後の変容
- 地上生活の中でのアイデンティティ
- 死後の最初の数日間
- 変化した条件化での目覚め
- 本来私は誰なのか?
- 地上生活の中でのアイデンティティ
- いかに死者との結びつきを育むことができるか?
- 死者への助け
- 死者との結びつき
- 死者への内的な関係
- 死者への助け
- 参考文献
- 地上的存在の終わりとしての死
- ミヒャエル・デーブス講演会 資料
- ゴルゴダの血がエーテル化した
- 地球のオーラ
- 第五エーテルは道徳的
- ゴルゴダの血がエーテル化した
寸法:横 約14.8cm×縦 約21cm×厚み 約12mm
152ページ
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2,750円(税込)