キリスト存在と自我 〜ルドルフ・シュタイナーのカルマ論〜
[本]
ミヒャエル・デーブス(著)
竹下哲生(訳)
「この講演録には2009年の秋に来日したミヒャエル・デーブス氏が、四国アントロポゾフィークライスに招かれて行った『キリスト存在と自我』、そして付録として、直後に行われたキリスト者共同体六甲山合宿での分科会での『祈り』についての講演が収められています。
今の時代、「私をもつ」とか「自分を保つ」ということほど必要で、また困難なことはありません。自我をもつことの素晴らしさと難しさを感じるすべての人に、この講演は向けられています。全ての人の自我を守り、導き、教える存在が現実に存在しており、人間であることを正面から考えることで、私たちはそこに近づいていけるのです。それがタイトル通り「自我とキリスト」なのか、それは読者の皆様すべてに向けられた問いかけです。
私達が考え感じることを通してとらえはじめた存在に、今度は具体的に結びつき共に生きようとするときに問題になるのが「祈り」という行為です。私たちを導く大いなる存在に橋をかける祈りが可能かどうかは、混迷した世界においてますます切実な課題です。付録に収められたデーブス氏の具体的で徹底した説明は、その良き導きとなることでしょう。」(輿石祥三氏(キリスト者共同体司祭)からの紹介文)
目次
- キリスト存在と自我
- 仏陀の教え
- 魂の牢獄としての体
- 古いカルマと新しいカルマ
- 自然界と道徳性
- 『人類の教育』
- 仏陀の教え
- 祈り
- 宗教と学問
- 祈りの対象
- 祈りの内容
- 自立した人間の祈り
- 共同体へ向かう個人とその現実
- 祈りの実践
- 宗教と学問
- 訳者あとがき
88ページ
竹下 哲生 (たけしたてつお)
1981年香川県生まれ 2000年渡独
2002年キリスト者共同体神学校入学
2004年体調不良により学業を中断し帰国
現在自宅で療養しながら四国でアントロポゾフィー活動に参加
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