エーテルと生命力 ―アントロポゾフィーによる自然科学の拡張―
[本]
エルンスト・マルティ(著)
イルムガルト・ロッスマン(編)
丹羽敏雄(訳)
治療・教育・芸術、、、、
すべての活動の基礎としての「エーテル論」
拡大されたゲーテ=シュタイナー的自然科学を基に
根源の生命力を探る、必読の書。
*
宇宙の本性は進化の中で、光エーテルと化学エーテル、
生命エーテルの一部を自然の下へと押し込み、
それらを下部の自然の諸力へと変えました.....
「これらの3つの”諸力”は生命とは何の関係もない」と
確信をもって言うことができます。
それらは構築せず、解体します。
人類として私たちの存在と地球への脅威の大部分が、
これらの諸力の使用に関わっています。
*
人間は生物のリズムを宇宙から解き放ちました。
それを通して人間は自由への可能性を自分の中に担う固有な存在になりました。
拡大された自然科学の課題は、生物のリズムと生命活動を
絶えず宇宙の生命との関わりで研究することにあります。
エーテル的造形諸力は、思考と同様に、知覚の場合にも
感受や表象、観念の形成が織りなす魂的内容へとメタモルフォーゼするのです....
(本文より抜粋)
<目次>
- まえがき
- 序文
- 1部 エーテル界
- 自然科学の発展
- 人間の意識の発展
- 地球と宇宙の変化
- 空間の理念と進化
- 自然における対極諸力としての周辺諸力と中心諸力
5-1. 光エーテル-空気エレメント-濃縮力
5-2. 音エーテル-水エレメント-重力
5-3. 生命エーテル-地エレメント-分割力
5-4. 熱エーテル-火エレメント-物理熱
- これまでの諸現象のまとめ
6-1. 自然における構築諸力と解体諸力
6-2. エレメントとエーテルと物理諸力の協同作用
- 下自然の諸力:電気、磁気、核力
- 万有公式あるいは宇宙と人間の構造
- 万有公式とアリストテレスのカテゴリーとセフィロトの樹の比較
- 自然科学の発展
- 2部 造形諸力界
- 見える世界の感覚的質
- 感覚の本質と造形諸力
- 造形諸力の源泉
- エーテル的造形諸力の現象論
4-1. 形姿・形態造形諸力
植物の成長運動
成長運動とオイリュトミーの動きの比較
星辰界の中のオイリュトミー造形諸力の源泉
楽音-造形諸力
色彩-造形諸力
実践的な結果
a)マリア・トゥーンによる種まき日
b)オイリュトミー療法
4-2. 生命造形諸力
7つの生命プロセス
7つの内なる動き
7つの生命階層
リズム
4-3. 物質造形諸力
物質-資料-プロセス
獣帯における3つの物質十字形
金属の物質造形諸力と惑星
累乗強化問題への諸論題
- まとめと展望
- 見える世界の感覚的質
- あとがき:マルティ先生の生涯と仕事
- 註
- 文献
- 訳者あとがき
著者紹介:エルンスト・マルティ(1903〜1985)
スイス、バーゼルで開業医を50年務める。イタ・ヴェークマンの同僚。アントロポゾフィー医学協会創設者の一人として活躍。インターンや医師のための教育に携わり、オイリュトミー療法などの研究を続けた。とくにエーテル的諸力と生命力、薬剤製法における累乗強化プロセスなど、基礎的研究に生涯を捧げた。
寸法:横 約15cm×縦 約21cm×厚み 約2cm
256ページ
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