子どもが三つになるまでに シュタイナー教育入門
カール・ケーニッヒ(著)
そのだ としこ(訳)
(本の大きさ:横 約13.5cm×縦 約19.5cm×厚み 約2cm)207ページ
「この本の第三章までは、最初『心の治療を要する子ども』という名の治療教育専門誌に発表したものです。私が、人間というこの大きくすべてを包みこむ存在の姿を描きたい、と思ったときに、私の心にはそれまでに見知った何百人という障害者の方々の姿が浮かんできたのでした。その姿が私の注意を<生まれてから三つになるまでの子ども>の原形的イメージに実にありありと向けてくれたのでした。そのときすぐに私はどの子どもにも生まれながらにして与えられている三つの贈りもの、まっすぐ立って歩けること(直立歩行)と、話せること(言葉)と、物事を考えることができること(思考)、この三つの贈りもののことを考えることこそ大切だと考えました。それらの贈りものがどのようにして自分のものになっていくかはこの本のなかで検討することになるのですが、私としては人間の精神面が幼児期にどのように発達していくか、そのプロセスをわかっていただけたらと思っています。
(中略)歩くこと、話すこと、考えることをルドルフ・シュタイナーが述べたような<霊的贈りもの>の発達ととたえられたときのそれらのもつ尊厳が正当に評価されたことはほとんどないのです。この三つの王者の贈り物のおかげがあってこそ人間は本当の人間、すなわち、自分自身を認識し、探求する能力を与えられた存在となることができるというのにです。
ですから、私はルドルフ・シュタイナーによってはじめて描かれた<人間のもつ三つの最高感覚>の発達を第四章として付け加えることの重要性を痛感しました。三つの最高感覚といのは、話す感覚(言語感覚)、考える感覚(思考感覚)、自我の感覚(自我感覚)です。これらの感覚を、直立歩行、言葉、思考が発達した結果であると認めたときはじめて、生まれてから三歳になるまでの期間に人間の精神が目をさますことの本当の意味を理解できるのです。」(まえがき(著者)より)
直立歩行、言葉、思考という成長の段階と、十二感覚の言語感覚、思考感覚、自我感覚をからめて説明されています。(個人的な感想ですがこちらもご覧下さい。)
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