教師のための祈りと瞑想のことば
ルドルフ・シュタイナー(著)
ヘルムート・フォン・キューゲルゲン(編)
国際ヴァルドルフ幼稚園連盟(発行)
入間カイ(訳)
日本シュタイナー幼児教育協会(発行)
※本書は、ドイツ・ヴァルドルフ幼稚園連盟発行の教員養成講座・研修資料「小冊子シリーズ」の一冊です。日本語版は、同連盟の承諾のもと、日本シュタイナー幼児教育協会より、シュタイナー人間学の基礎知識を有する教師・教育者のために発行されます。
※本資料は、必要な前提知識なしに読まれると誤解されかねない内容を含んでいます。無断でコピーされないようにお願いいたします。
(本書まえがき「1991年復活祭、シュトゥットガルトとドルナッハにて」)
「 世界のヴァルドルフ教育運動、とりわけ幼稚園運動の愛する仲間である皆様、
今から7年前、国際ヴァルドルフ幼稚園連盟は、最初の世界大会をドルナッハで開催しました。
この世界大会では「教育者のための霊性をめぐる言葉」と題した一つの講座が行われ、そこからこの小冊子の第1版が作成されました。さらに、第2版が教員養成と研修のための内部資料として改訂されずに再版されました。それから7年がたった今、第3版が改訂・拡大版としてこの「小冊子シリーズ」のなかで発行されることになったのです。しかし、1984年に書いたまえがきは、今でも有効であろうと思います。その内容は次のようなものでした。
子どもたちのための私たちの仕事は、現代のますます激しさを増す精神的な戦いのただなかにあります。精神的な、あるいは非精神的な多様な潮流が混乱の渦を巻き起こし、一人ひとりの個人の運命にも、あるいは共同体や組織のなかにも錯乱をもたらしています。しかし、今日の時代が私たちに突きつけてくるさまざまな要請に立ち向かうためには、私たちは個人の運命に向き合い、他の人々との共同体や組織を育てていかなければなりません。そのための力はどこから汲みだすことができるのでしょうか?
ルドルフ・シュタイナーの人間学との取り組みから、そして修行、メディテーション、祈りと呼ばれる作業のなかから、私たちの内的な決意が育ち、そこから私たちが日々の活動のために必要とする愛の力が発生します。 以下に、この内的な道を歩む者への贈り物として、みなさんがそれぞれの現場で自由に用いることができるように、ルドルフ・シュタイナーの霊学研究がもたらした言葉の数々から、いくつかの適切と思われる言葉を選び出しました。これらの言葉は、真の意味でのキリスト的な心の空間からもたらされたものであり、「愛」を生み出し、力と信頼を運び、精神の視野を広げてくれるものです。そして、これらの言葉を通して、私たちは空間と時間の隔たりを超えて、相互に結びついていると感じることができるのです。
ヘルムート・フォン・キューゲルゲン」
<目次>
- 愛する仲間である皆さま
- アントロポゾフィーにとって.../意志に働きかける瞑想のことば/礎石のことば
- 教育の指導原理
- ヒエラルキア存在との結びつき『社会の謎の内的側面』
- 翌日への準備
- 人間と文化における社会活動への連帯
- 学校開校式における言葉から
- 『アントロポゾフィーの共同体形成』
- 教育者と教師の祈り
- 週の曜日のために
- 恭順の祈り
- 自発性/自分の運命を受け入れられずにいるとき/『瞑想のことば』より、自己教育のための言葉
- 理念−思想−瞑想
- 薔薇十字の瞑想(メディテーション)
- キリストとともに決断がなされる
- 死者とともに生きる
- 死者への祈りのことば
- 普遍アントロポゾフィー協会の礎石のことば
- 週の曜日を通じてのリズム
- あとがき
- [付録]
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