トラウマからの解放 フォルメン線描とイメージ呼吸
[本][健康・医学・治癒教育]
田上洋子(著者)
「目を動かすと気持ちが落ち着く!?
子どもたちが証明した心の防災」(本書オビ文)
「先に出版したこれらの研究冊子を読んだ方々から「もっとわかりやすいものを」と要望されました。そこで誰にでも利用できるものを、そして患者さんが早く苦しみから解放されるように願いをこめてこの本を書き始めました。(中略)色とりどりの線を200回、500回と重ねて描いているうちに、どこか心が開けてきて動き出すきっかけがきっと見つかります。(中略)「∞」は無限大の可能性を含んでいます」(「あとがき」より)
眼球を動かすことで脳の神経細胞を刺激し、心の混乱を解きほぐす「眼球運動」と、シュタイナー教育で用いられる「フォルメン線描」、そして気持ちを安定させる「イメージ呼吸」を合わせた「エムレム」療法。
それは精神科医の田上洋子氏がトラウマを抱えた子どもたちを診ていくなかで発案した、トラウマからの脱却療法です。
前半は『時を描く線 A Line Drawing The Time』を刊行したアトリエルピナスの小菅昌子氏によって、著者の意向を汲んで文章を加筆、修正がおこなわれており、実際のフォルメン、描くときの呼吸法など、丁寧に解説されています。(オールカラー)
後半では 具体的な実例を治療開始から、治療「卒業」まで行われた実際のフォルメンを交えつつ紹介。
【目次】
- はじめに
- 第1部 描いてみよう
- フォルメン線描……線を描いて遊ぶ
- 体験した人たちの線描画
- フォルメン線描……線を描いて遊ぶ
- 第2部 イメージ呼吸
- イメージ呼吸……深い呼吸へ
- 第3部 トラウマ(PTSD)から解放されたこどもたち
- 家庭内の暴力がトラウマになったケース
- 自然災害がトラウマになったケース
- 家庭内の暴力がトラウマになったケース
- 第4部 その他の症例
- 強迫神経症
- 吃音
- 強迫神経症
- 第5部 ことばの解説 「エムレム」の成り立ち
- PTSD(心的外傷後ストレス障害)
- 近代に工夫された心理療法
- EMDR(Eye Movement Desensitization and Reprocessing 眼球運動による脱感作と再処理法)
- 「EMDR」から「エムレム」へ
- シュタイナー教育とフォルメン線描
- PTSD(心的外傷後ストレス障害)
- あとがき
[著者プロフィール]田上洋子(著/文)
1938年生まれ。1966年東京医科歯科大学卒 精神神経科。1973年米国ロードアイランド州ブラッドレイ病院にて、行動療法の研修を積む。茨城県湯原病院勤務を経て1990年に「神経科クリニック こどもの園」を開院、現在に至る。
大きさ:横 約18cm×縦 約18cm×厚み 約10mm
134ページ
英語訳版「RELEASING TRAUMA From EMDR to M-REMB」もあります。
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トラウマからの解放 フォルメン線描とイメージ呼吸
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