創造的な高齢者介護 シュタイナーの人間観に基づく介護の現場から
[本][健康・医学・治癒教育]
アンネグレット・キャンプス他(著)
神田純子(翻訳)/大村祐子(監訳)
「人は歳をとると、身体のどこかがどのように衰えるのでしょうか。何ができて、何ができなくなるのでしょうか。そして、人生の最後をどのように迎えるのでしょうか。」(本書オビ文より)
「物質的には失うことのほうが多いけれど 失う度に心が豊かに そして穏やかになっていくみたい!」(本書オビ文より)
【目次】
- 老いること、死ぬことを怖れない
- 編者による序
- 人智学を基にした介護モデルの背景
- 人智学を基にした介護モデル
- 学問領域からみた介護モデル
- 介護モデル転用における実践の重要性
- 編者による序
- 第一章 人智学の人間像
- 1.人間の四つの構成体
- 物質としての肉体
- 生命体(エーテル体)
- 感情体(アストラル体)
- 自我
- 物質としての肉体
- 2.眠りの本質
- 3.三分節構造の基本概念
- 精神、心、体
- 4.有機体としての人間の機能的三分節構造
- 神経---感覚系
- 代謝---四肢系
- 循環---リズム系
- 思考、感情、行動
- 神経---感覚系
- 5.十二感覚論
- 肉体的感覚(触覚、生命感覚、自己運動感覚、平衡感覚)
- 社会的感覚(嗅覚、味覚、視覚、熱感覚)
- 精神的感覚(聴覚、言語感覚、思考感覚、自我感覚)
- 肉体的感覚(触覚、生命感覚、自己運動感覚、平衡感覚)
- 1.人間の四つの構成体
- 第二章 介護に関わる人智学の構想
- 1.人間と環境
- 物質としての肉体とその環境
- 生命体とその環境
- 感情体とその環境
- 自我とその環境
- 物質としての肉体とその環境
- 2.人生の歩みの記録
- 3.第一の21年間(誕生〜21歳 身体の発達)
- 第一7年期 誕生〜7歳まで
- 第二7年期 7歳〜14歳まで
- 第三7年期 14歳〜21歳まで
- 第一7年期 誕生〜7歳まで
- 4.第二の21年間(21歳〜42歳 心の発達)
- 第四7年期 21歳〜28歳まで 感情(感覚魂)の発展
- 第五7年期 28歳〜35歳まで 理解力(悟性魂)の発展
- 第六7年期 35歳〜42歳まで 意識(意識魂)の発展
- 第四7年期 21歳〜28歳まで 感情(感覚魂)の発展
- 5.第三の21年間(42歳から63歳 精神の発達)
- 6.高齢期
- 高齢期の肉体
- 高齢期の生命力
- 高齢者の心
- 高齢者が持つ傾向
- 老化プロセスにおける特別な現れ方
- 構成体の多様な状況
- 高齢者の存在が意味すること
- 高齢期の肉体
- 7.健康
- 身体の健康
- 心の健康
- 精神の健康
- 身体の健康
- 8.病
- 身体の病
- 心の病
- 精神の病
- 身体の病
- 9.病と運命
- 10.繰り返される地上の生
- 地上での人生
- 死後の肉体
- 死後の生命体
- 死後の感情体
- 死後の自我と新たな受肉への衝動
- 新たな受肉への準備
- 再び、地球への道
- 地上での人生
- 11.介護の理解
- 1.人間と環境
- 第三章 人智学を基にした介護モデルを介護計画に応用するための助言
モニカ・クローヴィンケルによる”日常生活活動と実存体験の概念モデル(AEDL)”を例に- 介護モデルを実践に応用するために
- 1.意思の疎通
- 2.動き
- 3.生命機能の保持
- 4.自分自身のケア
- 5.飲食
- 6.排出
- 7.衣服の着脱
- 8.休息、くつろぎ、睡眠
- 9.作業への取り組み
- 10.性の意識と自己認知
- 11.安全で支援的な環境への配慮
- 12.社会的関係の形づくり、それを持ち続けること
- 13.人間存在の本質に関わる重要な体験
- 1.意思の疎通
- 介護モデルを実践に応用するために
- 私たちは生きていく、そして、その道に在る大切なこと
- 謝辞
- 参考文献
アンネグレット・キャンプス(著)
1951年生まれ。1982年以来、高齢者介護の常設養成機関にて看護師として勤務。1995年からヘッセンの校長会議役員となり、高齢者介護養成所カリキュラム委員会の協働者も務める、『Der Schlaf-das Tor zur anderen Welt. Texte und Gedichte』(ウーラッハハウス2001年)の著者であり、継続養成のクラス”介護における導き”の講師。
神田純子(翻訳)
京都出身。東京学芸大学大学院修士課程(教育学専攻)修了後、渡独。1988年から1990年にかけてシュトゥットガルトのヴァルドルフ教員養成ゼミナールで学ぶ。3人の子どもはシュタイナー学園(神奈川県相模原市)を卒業。現在は同学園でオイリュトミー授業の伴奏やライアー演奏の指揮を担当。子供の成長段階や四季の巡り、人生の大切な節目に寄り添う音楽に携わる。アウディオペーデ(療法的音楽教育者)養成コース修了、同会員。ライアー響会会員。(「聴く道の発見」(R.プラス著、アウディオペーデ出版、2016年)共訳。
大村祐子(監訳)
1945年生まれ。米国カリフォルニア州サクラメントのルドルフ・シュタイナー・カレッジで学んだ後、シュタイナー学校、シュタイナーカレッジで教える.1998年帰国し、北海道伊達市でルドルフ・シュタイナーの思想を実践する日本で初めての人智学共同体「ひびきの村」を始める。著書に「わたしの話を聞いてくれますか」「童話 四季のお話1、2」「シュタイナー学校の模擬授業」「子どもが変わる魔法のお話」「昨日に聞けば明日が見える」「空がこんなに美しいなら」(ほんの木)等多数。現在、千葉県 季美の森で執筆、講座、講演等の活動を続ける。
寸法:横 約15cm×縦 約21cm×厚み 約17mm
256ページ
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